ORANGE BRAINERYメンバーズのアイデア会議レポートです。 【小山薫堂の故郷・天草で廃業した「まるきん製菓」の復活を盛り上げる企画】 アイデアの待ち合わせ場所をコンセプトとしたオレンジ・ブレイナリーでは、半年間のメンバーを募集し、活動しています。 社会人学校ではなく、企画を手取り足取り教えたり、学びをサポートする場ではなく、みんなが対等に議論し合い、結論を見出していく「会議室」です。メンバー同士がクリエイティブに切磋琢磨をしていく場です。 そのディスカッションの第1弾となるテーマは、【小山薫堂の故郷・天草で廃業した「まるきん製菓」の復活を盛り上げる企画】! オンラインと神谷町の空間も使い、メンバー会議を開催。さて、そこから生まれたアイデアとは? 熊本県の天草に「まるきん製菓」という店があります。 たい焼き、たこ焼き、ソフトクリームなどを売っていて、小山薫堂含め地域の子どもたちがよく通うお店。 しかし今年5月、「機械が古くなり、餡を捏ねる体力もなくなってきた」という理由により、惜しまれながら閉店してしまいました。 「これは一大事である!」と思った、小山。 地元の中高生のオアシスのような場所が閉じることによって、シャッター商店街からさらに若者が消えていくと感じ、小山は店主に連絡し、「僕が店のオーナーとなるから、地元の若者に手伝ってもらってまるきん製菓を続けましょう」と提案。 そこで、どうすれば若者たちがこの店の価値をあらためて見出すのか、その企画をみんなで一緒に考えていきましょう! ということで、オレンジ・ブレイナリーメンバーでもディスカションを開始。 全国から参加する50人のメンバーたちを6チームに分け、それぞれが「まるきん製菓」の復活を盛り上げるアイデアをもみ合いました! 《議題》 小山薫堂の故郷・天草で廃業した「まるきん製菓」の復活を盛り上げる企画 《状況》(9月時点) ・新生「まるきん製菓」11月頃オープン予定 ・運営母体は、天草市本渡町の会社「赤い月珈琲」 《課題》 復活の話題化/継続的な集客/企画や運営の自走化/ファンによる応援の仕掛け など 考えるべき企画は、運営母体と運営方針などは現地にて検討されていますので、それを軸にいかに盛り上げるか? メディアやクチコミやSNSで話題になる企画を考え、実行することで、天草や熊本から人が集まり、さらには他所からの観光客も商店街にやってくる。そういう企画の方向性が理想。 ※「まるきん製菓」とは・・・ 天草の商店街(銀天街)にある、どこか懐かしさをおぼえる雰囲気のお店。人気商品は、まるい形が特徴の「蜂蜜入り鯛焼(手亡あん・小豆あん)」「蜂蜜入り電気まんじゅう(白のこしあん)」など。地元の人から愛され続けていたが、2017年5月をもって閉店。 ※「銀天街」(本渡中央銀天街アーケード)とは・・・ 天草市(旧本渡市)の中心にある全長約200mの商店街。衣類・飲食を中心とした業種で構成される天草島内唯一の全開アーケード商店街。本渡中央商店街振興組合として、昭和47年設立。10数年前までは天草市民の生活の中心だったが、現在はシャッターを下ろしている店舗も多い。 ということからスタートしました。 オンライン会議、オフライン会議を通じて、アイデア出しをしていきました。 第1回(2017年9月6日)オリエンテーション、ディスカッション 第2回(2017年10月10日)プレゼンテーション、ディスカッション 第3回(2017年11月10日)修正案提出、まとめ 各チームでは、東京で集まれるメンバーが集まって会議をしたり、 関西エリアのメンバーが集まって会議をしたり、 天草のまるきん現地を視察にいくメンバーが何名もいたり・・・ と活発な動きがはじまります。 ●【企画を考える上での小山からのキーワード】 ・近くに「熊本県立天草拓心高等学校」がある。商業高校で産学連携を考えているので、巻き込むことができそう。 ・天草に初めてのラジオ局、天草市コミュニティFM放送局が開局(12月開局予定)。周波数が88.8Mhzで愛称は「みつばちFM」に決定。なにか一緒にやることを考えられる。 ・クラウドファンディングなども検討可能。 ・知り合いのパティシエなどに相談すると助けたいという声がでている。 ・小山薫堂の父が近所に住んでおり、なんらかの役割を担うことはできる。 ・夜もオープンし、お酒を出すこともありではないかと検討している。 その後、このプロジェクトで新たに「まるきん製菓」を小山薫堂とともに手がける中心人物の吉永正敬さん(赤い月珈琲)からより詳細の情報をいただきました。 ●【まるきん復活プロジェクトへの想い】 「まるきんさんは、たこやき・たいやきのお店です。当時、中学生の私がシェークなるものを初めて飲んだ場所でもあります。中学生にとって、まるきんさんのたこやきとたいやきとシェークのセットはハレの日の食べ物であったような気がします。」 まるきん復活に際して、現段階での考えるテーマは、「育成」。 現役高校生に実店舗での職場体験を通じて、社会で通用する為のいろいろな経験(準備)をしてもらう場所にしたい。 そのねらいは、「進学希望以外の高校生に対して、卒後、天草での就職・起業を促す」。 私が小・中学生の頃の銀天街はというと、夏の期間、毎週土曜日に開催する夜市は人でごった返していました。平常時の人の流れも、今とは比較にならない程、多かったようです。 銀天街を活性化する上で、「かつての賑わいを取り戻す」というワードをよく耳にしますが、あの頃から、いろいろな外部環境の変化がある中で、“かつての賑わい”をそのまま取り戻すのは、不可能であるような気がします。 今の環境に即した“新たな賑わい”を模索していく必要があるかと思います。 もし、この“新たな賑わい”の構築にご賛同頂けるならば、皆様と一緒に前向きに話し合っていけたら幸いです。 ●開業日程(予定) 2017年12月1日(金):プレオープン 2017年12月3日(日):本オープン (※ビデオ会議の写真 右が吉永さん、左は高松さん) ●6チームに分けての企画案からは、ハッとするアイデアやなるほど~というプランが飛び出しました!プレゼンテーションの日は、天草から吉永さんも駆けつけてくれました。 (ちなみに、チームにはそれぞれ愛称をつけてもらっています) 【1班】Team Un 【1班】Team Un コンセプトは「なぜ神社に人は集まるのか?」 受験生にとってまるきん製菓に来ることが『参拝』や『願掛け』のように運気や気 分が上がることを、地元の学生たちに認識してもらいたい。 神社に行くような動機やきっかけを考える。そこに行かざるを得ない仕組み構築。 案1【受験生向け『人生図書館』】 ⇒まるきんに行けば「受験の悩み事が緩和されるかも?」 市内や近隣の大学生や社会人の人に、受験で使っていた参考書や問題集をまるきん製菓に寄贈してもらう。ただ寄贈してもらうのではなく、受験当時の感情を紙に書いてもらい、本棚に収める。 案2【店内で提供する『食べ物/商品/サービス』】 ⇒まるきんに行けば「気分や運気が上がりそうだから行く」 たい焼きが、おみくじ(当たり餡)になっていたり、絵馬たい焼き(皮に願いを書いて食べる)などの商品化。 案3【受験生向けにみつばちFMの番組提供】 ⇒学生がいつも行っているまるきんで「非日常」が味わえるきっかけ作り 学生向けのラジオ番組をまるきん製菓が提供。リポーターや番組ゲストに地元高校生に出演してもらい受験生としての率直な考えを発信。 案4【コンセプトは、「想いのリレー」】 神社に行くような動機やきっかけを考える。そこに行かざるを得ない仕組み構築 まるきんを「想いが伝わる」存在にし、 周辺商店街との一体活性化を目指す。 【2班】アナログ 【2班】アナログ テーマ 「えん」でつながる天草 案1【観光客と縁でつながる】 天草全体を上から見て「8の字」として考え、まるきん製菓はその「8の字」をつなぐ場所に位置する、ということを打ち出す。 円と円のつながりであり、「8」であり「∞」である。 目指すのは、点ではなく線・面での活性化。 「天草∞ロード」「天草8の路街道」「天草○○ロード」「天草えんむすび街道」などのネーミングで天草の観光ルートをつくる。 さらに、「ツールド天草∞」など、挑戦欲をかきたて、自然とサイクリストやライダーが集まってくる場所へ。 その中心として、まるきんが天草観光の「最初に寄りたい場所」になる。 みんなが教える「私のオススメ8の路めぐり」を壁の地図とし、みんなで情報を集め、アップデートしていく。 まるきんでは、「えん」と「えん」がつながる縁起の良いメニュー開発する。 案2【絆と縁でつながる】 ・高校生育成の場をまるきんで。「まるきん匠カレッジ」全国の引退前の匠による講習会開催。 ・高校生に出店の体験を 天草「絶景コーヒー」フェスティバル 天草は、絶景にコーヒーあり。 ・拓心高校の代表は伝説を作れるか?「ラテアート甲子園開催」。 【3班】マーチの会 【3班】マーチの会 案1【高校生が関わる「ブックカフェ」】 まるきんを「ブックカフェ」に改装(本棚をつくるだけ)。カフェの運営と合わせて、本の仕入れを高校生が担当。 有名人の本棚を見てみたい。 〇〇さんの本棚として、その人の持っている本から50冊を抜き出して、本棚を再現。読めて、買える本棚に。 さらに「クックブックカフェ」も設置。 家で本棚の肥やしになっている料理本を寄贈してもらう。店内にオープンキッチンを作り、そこでお客さんが自由に料理をしてOK。 案2【3時のおやつプロジェクト】 近くの小学校や保育園でたいやきを「3時のおやつ」に提供。 高校生が、「食物繊維がすごく豊富な熊本のさつまいもの餡」を開発。公的な性格をもつことによって、行政のサポートも狙う。 さらに「3時のおやつ=ラジオCM」を放送。 3時の時報直前のCMで「まるきん」を放送し、定着(有名人や声優を起用)。このCMは、現地だけで聴けるCMとして全国向けサイマルラジオではオフにする。 案3【まるきんデリバリー&恩送り】 1000円で月1回の配達パックを作る。たいやき2個、ドリップコーヒー、写真メールがセット。離れて住む子供からの注文を受け、デリバリーする。依頼主に届けたときの写真をメール送信する。 【4班】Idea Warehouse 【4班】Idea Warehouse コンセプト「うちのまんじゅう買わんちゃよか」 まんじゅうを売るのではなく ↓ ホッカホカのつながりを売るまんじゅう屋(ほっとあったかい) 案1【まるきんファンクラブ】 まるきんに思い出をもつ、天草の住人、天草出身の人などで新しいまるきんを盛り上げるファンクラブを設立。 ファンになることで、まるきんが天草の家になる。どんどんあったかい気持ちでつながるファンクラブ。 会費は月額300~500円。感謝祭ご招待、たい焼き無料券。 高齢者の「話相手が欲しい、誰かの役に立ちたい」という思いをファンクラブの活動に! ファンクラブの活動を通して、高校生は社会貢献を! 案2【「どうぞの箱」で世界とつながる】 お土産を持っていけるお店、持って行きたくなるお店「まるきん」。まるきんの壁に貼ってある地図に、お土産を持ってきた人の町のシールを貼る。 店にいるじいちゃんばあちゃん高校生に自分達の町の話をしてもいいし、人生相談をしてもいい。箱に入ってるお土産を食べた人は「ありがとう」の気持ちの数珠つなぎで自分も何か置いていく。 【5班】あくしゅ 【5班】あくしゅ コンセプト:「めでたい」 大切な人を想う特別な日を、「めでたい」と喜ぶ気持ちを、まるきんのたいやきが祝う!繋ぐ! 案1【毎日お祝い「めでたいラジオ」】 天草拓心高生がパーソナリティとして「まるきん製菓」店内から中継。 案2【まるきん 次世代ベンチャーラボ】 高校生にワクワクする仕事体験の場を提供。 案3【「まるきん製菓」新メニュー】 あんこ/白あんを軸に懐かしさをキープ。 季節ごとに期間限定商品を高校生と一緒に開発。(アイスたいやき、たいやきサンドなど) 案4【「まるきん製菓」贈答品メニュー】 まとまった数量の受注を見込んだ商品開発。 ・結婚式向け 引き菓子 紅白めでたいやき ・同窓会向け懐かし方言焼印付き 案5【銀天街 モーニングセッション】 定期的な朝活を通じて世代を超えた交流の場を。 案6【天草版「赤い椅子プロジェクト」】 地元の方から寄付いただいた想いのこもった椅子を赤く塗って店内だけなく銀天街各所に置いて憩いの場をつくる。椅子の物語を座るひとにつなげる。 さらに・・・チームあくしゅ所属イラストレーター豊島宙がツールをデザインする。 【6班】黒三点 【6班】黒三点 コンセプト:「復活の3C」 ◎Cooperation(共同)―みんなで協力して店を造り上げる 案1【壁面アート】 みんなで壁面を色ぬり。インスタ映えするポイントを作り、天草 インスタスポットにする。 +α 街ごとインスタ映というコンセプト 元、ポストや神社、看板など、至る所に撮影 ポイントを作る。 案2【メニュー 世界で一つだけ オリジナルたいやき】 たい焼きや、くまモン焼き 模様に合わせて、たい焼き 上からデコレーションでき るメニューを作る。フルーツソースを用意。刷毛 ようなも で、たい焼きで塗り絵を楽しむ。トッピングを用意し、自分が好きな味をつけたり、乗せたりして食べる。 案3【プレミアムメニュー案 黒ゴマ紫いも】 商店街を通行している「高齢者」向けに、プレミアムたい焼きを提案。「黒ゴマ紫いも餡」として、お茶付きなど セットメニューで販売。 案4【内装】 「十人十色」高齢者と高校生がお互いに居心地 良い場所として、あえて区分を 作らない。(座布団、ビーズクッション、お座敷、色んなタイ プ 椅子、ハンモックなど)壁に誰でもプロジェクトを作れる「相談コーナー」を作る。 案5【新ネーミング提案】 「丸いたい焼き」改め「大安焼き」!新たなネーミングを「大安焼き」 にすることにより、「そこでしか売っていないブランド= No.1」をつくる。「毎日を大安に」という ”願い”をコンセプトに設定。 さらに、 ◎Coexistence(共栄)―銀天商店街 他 店舗と コラボレーション 1. 銀天商店街 他店舗と コラボレーション 2. イベント利用(会場、オーナー含) 3. ビジネス連携 ◎Cocreation(共創)―年齢 垣根を超えた地域交流・地域活性 1. 年齢 垣根を超えた地域交流 2. ビジネス 枠を超えた地域活性 などを提案 以上のような6チームの企画提案が完成! 各提案を受け、それぞれの良いプランを苦渋の選択でチョイス。 また現地での開業に向けた状況も踏まえ、いったん現実的なプランとしてまとめを行い、現地主体(まるきんユナイテッド)に企画書を納品し、第1期メンバ会議・前期の議題を終了しました。 新生「まるきん」は、12月3日開業予定としていたのですが、ここにきて「日本一のたい焼きを作ることが重要」ということで商品開発にやや時間がかかっており、12月3日開業は延期。 いまのところ年内のオープンを目指してもっか頑張って動いている!とのことです。 また、最新情報が届きましたら、Webにてお知らせしたいと思います。復活をご期待ください!